思いやり慈しむということを、自然栽培の田んぼで学んでいます。
常にいつも、その場の観察をして、その場のいのちにとっての心地よさが何かを見立てた上で、今のその場に必要な所作を施していく。
その所作というのは、なんとなく、これでいいですか?いかがですか?って聞いてみるような問いかけになります。
もちろんこちら側には、目的というものがあり、田んぼということで、稲を育てて収穫をしたいということが目的です。
その目的、ここをこれから田んぼにしていきますよ、という意図を場に示して働きかけていくことが作業になります。
これを場の状態を無視して、人間の都合だけで考えたとき、不都合が生じる。
それは場に対する敬意を忘れ、目的のみがありきになってしまっているから。
そこで、不都合が生じてから、なんとかしようと対策をする。
それが、土に栄養が足りてないからと肥料を施すことだったり、病害虫や雑草に悩まされ、草を取らなければ、被害を与える虫を駆除しなければということになります。
自然栽培の場では、はじめからプランを立てるのではなく、観察を積み重ねてから見えてくることで、はじめて次にすることが見えてくる。それをやって場の反応を見る。そしてその反応を見てまた次のことをする。
そうやってずっと対話が続いていく。
先にプランがあるわけではなく、今できることをやる。
今の場の条件をありのままに受け入れることが大切です。
場を否定しない、ジャッジしない。
そこにある雑草ひとつ、たとえば以前に撒かれた農薬さえも否定せずに受け入れるということです。
その状態を受け入れたうえでその場の彼らが心地よくなるにはどうするか?をいつもいつも手をかけていくということなんです。
無肥料、無農薬で育てるということが目的ではないんです。
その場にとって心地よさを提供し続けたら肥料も農薬も要らなくなるという結果に至るということです。
よく自然に育てるというと、自然に任せるのが自然な農法だとほったらかしておけばいい、楽チンだと思われがちですが、そこには自然を観察し、それに対して手をかけるという働きかけ、思いやりが欠けています。
自然の営みをよく観察したうえで、そこにサッと手を施す。
場がいい状態になるということは、そこはすべての命にとって、人にとっても心地よく感じるイヤシロチになるということです。
これはほんとうに、他のすべての営みに通じることで、ビジネスの経営や、子育て、パートナーシップ、政治、経済、etc...
この宇宙の理がすべてつまった自然栽培、一緒に学びませんか?
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「はからない生き方」
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Yuri Mayoko 自然療法美容師です。 代官山のアーユルヴェーダサロンにてサロン活動してます。
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