nico という ※無肥料自然栽培 の普及促進
している団体の活動が10周年を迎えて「nico 10周年祭り」というのが2/1、2と2日間にわたり開催され、両日ともに参加してきました。
※ 無肥料 自然栽培とは、 肥料を施さず、農薬に頼らず、草も取らず、植物や土の力、自然の営みを、邪魔することなく存分に発揮させる農業方式のこと。
2/1には固定種・在来種のタネを販売する貴重な種屋さん、野口のタネの野口さんの、なんと7時間にも及ぶ講演を聞きました。(水も飲まないで話し続けてらっしゃいました)
長かったですが、野口さんのお話は、言葉に想いがつまっていてそれが伝わってきて大変感動しました。
F1(交配種)の種の作られ方、雄性不稔の種(オスとしての機能がない)の話を聞いていたら、なんだかとても恐ろしくなってしまいました。
そんなの人間が食べてたらきっといいわけないじゃないですか。
今の世の中の少子化とか、不妊のお悩みなんかもきっと関係ありそうじゃないですか。
タネにはいのちの設計図が描かれているでしょう。
野口さんのお話の中で印象に残ったのが、
「ウチで種を買っていただいたら、実った種を取って、2年目からはウチから買わないでください。そこで根を生やしてそこの土の情報を覚え、生やした葉はそこの風や太陽や湿度をそのまま記憶して、そうしてそこで実った実からできた種はそこの情報を全部記憶している、そこの場所に合った種になるんです。」
それを繰り返して、さらにそこに合った種にどんどんなっていくんですね。
素晴らしい想いのこもったお話でご本人から直接聞けて本当によかったです。
お子さんが3人いらっしゃるそうなんですが、苦労をした、野口さんを見て育ったためお2人の娘さんは看護師に、息子さんは警察官と、それぞれ安定した道に進まれて、誰も跡を継がれないそうなんですが、それでも野口さんの意志を継いで若いかたがたが今は種屋さんを手伝っているそうです。
種の話なんだけれども、血縁を超えても想いがつながっていけばそれも素晴らしいですね。
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